【回顧】2026年 小倉日経賞《デブ猫競馬》


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レース結果概要

1着:10 レーゼドラマ(6番人気)
2着:12 シルトホルン(4番人気)
3着:4 バトルボーン(2番人気)

勝ちタイム:1:59.4(良)
1番人気ヴィンセンシオは9着に敗退。

予想において本命に推したヴィンセンシオが馬群に沈み、皆様の期待に応える結果とならなかったこと、深く反省しております。なぜ「S評価」の馬が崩れ、6番人気のレーゼドラマが逃げ切ったのか。その背景には、事前の想定を遥かに超える「逃げ馬による極限のロングスパート」というドラマがありました。

【展開と心理の乖離分析】

『想定していた展開と実際のズレ』

想定:最内枠のコスモブッドレアがハナを切り、平均ペースで流れる。好位集団がレースを支配し、4コーナー手前から徐々にペースが上がる「標準的な小倉2000m戦」を予想していました。

現実:スタート直後、コスモブッドレアではなく、外枠発走の10番レーゼドラマ(斎藤新騎手)が迷いなく先頭を奪いました。最大の違いは「仕掛けのタイミング」です。通常なら息を入れるはずの残り1000m地点(3コーナー手前)から、レーゼドラマはラップを11.8秒に引き上げ、ゴールまで11.7秒前後のラップを刻み続けました。

この「淀みない加速」により、息を入れる暇を奪われた後続勢がなし崩し的に脚を削がれる展開となりました。

『騎手心理の誤算』

先行勢のジレンマ:本命にしたヴィンセンシオ(吉田隼人騎手)を含め、後続の騎手たちは「小倉でそんな早仕掛けをすれば、前の馬は最後に止まる」という経験則に基づいた判断(ある種の油断)があったと推察されます。
しかし、レーゼドラマは止まりませんでした。3コーナーで慌てて差を詰めに行った分、逆に追走した馬たちが先にスタミナ切れを起こすという、逃げ馬にとって理想的かつ残酷な結末となりました。

【予想精度と結果の検証】

『展開予想を軸にした能力評価の反省』

評価 馬番 馬名 着順 分析
B 10 レーゼドラマ 1着 同型との兼ね合いを懸念し評価を下げましたが、実際は単独で主導権を握り、他馬を完封するパフォーマンスでした。「逃げ馬の個の力」を過小評価していました。
S 12 シルトホルン 2着 予想通りの好走。「充実期」と「小倉適性」の評価は正解でした。先行勢が潰れる中、冷静に自分のリズムを守った騎乗も光りました。
A 4 バトルボーン 3着 長期休養明けでも地力の高さを示しました。タフな流れを2番手で追走しての3着は、能力の証明と言えます。
S 2 ヴィンセンシオ 9着 「最も死角が少ない」と評しましたが、タフな消耗戦への耐性を見誤りました。受けて立つ競馬の脆さが露呈しました。

『消し要素・不安要素の検証』

今回のレースで特筆すべきは、「消し」と判断した高齢馬・不振馬の激走です。

因果関係の分析:
これは彼らが能力的に再評価されるべきというよりは、「展開の恩恵(漁夫の利)」です。上位人気馬(2番、5番、9番など)が、逃げるレーゼドラマの作り出した「激流」に付き合って3コーナーで脚を使い果たし、自滅しました。
一方で、後方で死んだふりをしていた(あるいはついて行けなかった)ザイツィンガーやカネフラは、スタミナを温存できたため、バテた馬たちを直線だけでかわすことができました。「ハイペースの消耗戦では、何もしなかった馬が浮上する」というセオリーへの警戒が不足していました。

『推奨馬・期待値の総括』

特注馬として強く推奨した12番シルトホルン(4番人気2着)は、期待通りの走りを見せてくれました。単勝オッズ以上の能力があるという見立ては正しかったと言えます。
しかし、軸馬である2番ヴィンセンシオが崩れたため、馬券戦略としては失敗となりました。特に「ペース耐性」という観点での軸馬選定に甘さがあったことを痛感しております。

【次走への狙いと教訓】

『実力以上の走りを見せた馬・次走の狙い』

今回は着順以上に「強い競馬」をした馬と、展開に泣いた馬を整理します。

■ 10番 レーゼドラマ(1着)
評価:フロック(まぐれ)ではありません。ラスト3ハロンを全て11.7秒でまとめた心肺機能は本物です。
次走狙い目:平坦小回りコース(小倉・福島・札幌)の2000m戦。特に開幕週など、前が止まりにくい馬場なら重賞でも通用する可能性があります。

■ 4番 バトルボーン(3着)
評価:最も厳しい「逃げ馬を追いかける2番手」のポジションで、最後まで粘りました。長期休養明けでこの内容は、S評価に値します。
次走狙い目:叩き2戦目の上積みが見込める次走。東京や新潟など、ワンターンで息を入れやすいコースなら、よりパフォーマンスを上げるでしょう。

■ 5番 キングノジョー(7着)
評価:着順ほど負けていません。3コーナーで強気に動きすぎた分の失速です。
次走狙い目:ペースが落ち着きやすい1800m戦や、相手関係が楽になるG3以下のレースで見直しが必要です。

『反省と今後の活用』

今回の小倉日経賞から得られた最大の教訓は、「小倉2000mにおける逃げ馬のペースメイク能力への警戒」です。

予想段階で「平均ペース」と決めつけるのではなく、「もしロングスパート戦になった場合、耐えられるスタミナがあるか?」という視点を、人気馬の評価基準に加える必要があります。今後は、近走の上がりタイムだけでなく、道中のラップ構成や、消耗戦での実績をより重視して分析を行ってまいります。

2026年2月8日 作成